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消化器疾患 内視鏡センター

 

消化器疾患内視鏡センター長 藤岡利生

本センターは、各種の消化器疾患の診察から治療まで一貫して行うことを目的として、2014年4月に開設した当院の主要な診療部門の一つです。 最新の高精細画像解析能力を有する内視鏡システム290シリーズ(オリンパス社)を導入して、大分大学医学部の支援を頂きながら消化器内科の専門医が連携して、安全かつ精度の高い診断と治療を行っています。また、当院は日本消化器内視鏡学会の指導施設として認定を受けて質の高い内視鏡診療を行っています。
病院一階の外来診療部門にゆったりとしたスペースを確保して、検査を受けられる患者様に快適な待合および前処置スペースを用意しています。 とくに、カプセル内視鏡検査の実施および大腸内視鏡検査の前処置のためにトイレと連動した個室を用意しています。

≪研究課題名≫「消化器内視鏡に関連する疾患、治療手技データベース構築(多施設共同前向き観察研究)」 情報公開文書PDF

≪研究課題名≫「ひまし油カプセル充填法を用いた大腸カプセル内視鏡検査の検討」情報公開文書PDF

※ 当センターで実施する消化器疾患に対する主な内視鏡診断・治療手技を下記に示します。

経口内視鏡検査

口から挿入する一般的な上部消化管内視鏡。当院では拡大機能を持つスコープで上部消化管検査(食道・胃・十二指腸)を受けることが出来ます。

経鼻内視鏡検査

経鼻内視鏡は通常の上部消化管内視鏡より細いスコープを鼻から挿入するので、反射や吐き気が少なく、楽に上部消化管検査(食道・胃・十二指腸)を受けることが出来ます。胃がん検診などの際にも用いられます。検査中もスタッフとの会話が可能です。

ピロリ菌感染の診断と除菌治療およびその後の胃粘膜の観察

ピロリ菌専門外来について

ピロリ菌除菌プロジェクトについては広報誌No.96(2014.8月発行)をご覧ください。 

大腸内視鏡検査

肛門から挿入する一般的な下部消化管内視鏡。当院では拡大機能を持つスコープで下部消化管検査(大腸)を受けることが出来ます。

大腸ポリープ治療(ポリペクトミー/EMR)

拡大機能を持つスコープで、ポリープの形状や性状、正常粘膜との境界等をよく観察します。ポリープに、内視鏡から出した輪状のワイヤーを掛け徐々にワイヤーを締めて、電流を流し切除します。

消化管癌の早期診断および内視鏡的切除術(ESD/EMR)

消化管癌を早期発見することで内視鏡下で治療を行います。 内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)は早期の病変に対して、胃カメラや大腸カメラで消化管の内側から粘膜層を含めた粘膜下層までを剥離し、病変を一括切除します。

内視鏡的逆行性膵胆管造影(ERCP)・乳頭切開術(EST)などを用いた膵・胆道疾患の診断と治療

内視鏡的逆行性膵胆管造影法(ERCP)の手技を用いて膵臓疾患や胆道(胆のう・胆管)の精密検査を行います。必要に応じて、内視鏡的乳頭切開術(EST)を行い胆道結石の除去などの治療を行っています。

胃・食道静脈瘤硬化治療

結紮術(EVL)内視鏡の先端にO-リングというゴムを装着して、静脈瘤を吸引しながら根本をゴムで縛り、血流を途絶させる方法か、硬化療法(EIS)内視鏡で静脈瘤を確認したまま穿刺をして、硬化剤を注入し血栓化させて静脈瘤を固める方法を行います。

経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG)およびその維持管理

口から食事のとれない方や、食べても誤嚥して肺炎などを起こしやすい方に、内視鏡手技を用いて直接胃に栄養を入れる「胃瘻(胃ろう)カテーテル」を造り直接栄養を投与する方法です。定期的に交換します。

胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)について

食道・胃・十二指腸の病気の有無を正確に診断し、適切な治療を行うために行います。
主に上腹部の症状がある時や治療経過の観察などの目的で行われます。
狭帯域光観察(NBI:特殊な光)や拡大内視鏡を併用して、細胞や血管レベルでの腫瘍の診断やその病変の広がりを正確に診断することが可能です。
消化管癌の早期診断および内視鏡的剥離/切除術(ESD/EMR)、消化管出血の止血、食道静脈瘤硬化療法・結紮術(EIS,EVL)などの治療を行っています。

検査の流れについて

前日

21 時までに食事を済ませて下さい。
お茶や白湯であれば、多少飲んでも大丈夫です。

当日

絶飲食となります。
普段飲んでいるお薬があれば担当医にお尋ね下さい。

検査後

消化の良い食べ物をお勧めします。
細胞を採取した方はアルコールを控えて下さい。

胃カメラについてQ&A

Q.麻酔はしたほうがよいですか

A.眠ったような状態で検査を受けられるので、苦痛を感じにくく楽に検査を受ける事が出来ます。 しかし、薬の効き目が切れる2 ~ 3 時間は休んでいただく必要がありますので、検査後すぐに帰宅することは出来ません。

Q.検査時間はどれくらいですか

A.通常の検査であれば5~ 10 分程度で終了します。ただし、詳しい検査が必要な方は、更に時間がかかることがあります。 

Q.検査結果はいつごろ分かりますか

A.通常の検査であれば当日に検査結果が分かります。しかし、生検( 細胞を採取して顕微鏡検査) を行った方は後日結果説明となります。

大腸カメラについて

大腸検査の前日と当に下剤を服用していただき 大腸検査の前日と当に下剤を服用していただきます。
下剤で大腸 に便が残っていな状態しから検査を行います。
肛門から内視鏡を挿入し、盲腸部まで観察して、大腸癌・ポリープ潰瘍性炎クロン病・感染性大腸炎などの診断が可能です。
また、大腸にポリープがある場合は患者さんの了解のもとで内視鏡的切除を その場で施行します 。

検査の流れについて

予約

大腸検査は予約が必要になりますので、事前に受診して頂く必要があります。
予約の際にお薬などの説明を行います。

前日

21時までに食事を済ませて下さい。
夜に下剤を飲んでいただきます。
お茶や白湯であれば、多少飲んでも大丈夫です。

当日

絶飲食となります。
朝から下剤を飲んでいただきます。
普段飲んでいるお薬があれば担当医にお尋ね下さい。

検査後

消化の良い食べ物をお勧めします。
細胞を採取した方はアルコールを控えて下さい。

大腸カメラについてQ&A

Q.検査中に痛みは感じますか?

A.カメラ挿入時に痛みを感じる事があります。当院ではご希望により薬を使用して、眠ったような状態で検査を受けられるので、苦痛を感じにくく検査を受ける事が出来ます。 しかし、薬の効き目が切れる2~3時間は休んでいただく必要がありますので、検査後すぐに帰宅することは出来ません。

Q.検査時間はどれくらいですか?

A.個人差はありますが、通常20~30分程度で終了します。大腸の形や長さは個人差がありますので時間がかかる方もいらっしゃいます。詳しい検査が必要な方は、更に時間がかかることがあります。

Q.検査結果はいつごろ分かりますか

A.通常の検査であれば当日に検査結果が分かります。しかし、生検(細胞を採取して顕微鏡検査)を行った方は後日結果説明となります。

カプセル内視鏡について

 

カプセル内視鏡とは、カプセル型の小さな内視鏡を飲んでいただき、消化管を通過しながら、腸内部の写真を撮影していく検査です。小腸・大腸を調べる最新の検査です。

大腸カメラが「辛そう」、「恥ずかしい」という意見が女性に多く認められました。大腸カプセルの特徴は、「痛くない、安全、羞恥心のない安心感」です。私たちはこのように大腸カメラに対して精神的苦慮・心配を抱える患者さんの代替検査としても期待しています。

大腸がんは自覚症状がなく進行してから見つかる場合が多いため、早期発見・早期治療に心掛けることが必要で、そういった事からこの内視鏡検査は大きな成果を上げられると期待しています。

どんな検査?

大腸カプセル内視鏡検査は、口から水と一緒に飲み込むだけです。カプセルは、直径11mm、長さ31mmで、大型の錠剤程度の大きさで、カプセル内には両側に1台ずつ計2台の小型カメラ、バッテリー、発光ダイオード(LED)光源を装備し、1秒間に35枚のスピードで大腸内を撮影します。記録された画像は専門医が解析をして、診断を行います。
麻酔も必要なく、放射線被ばくもありませんので、負担の少ない検査です。

検査の流れについて

予約

カプセル内視鏡検査は予約が必要になりますので、事前に受診して頂く必要があります。 予約の際にお薬などの説明を行います。

前日

食事は検査食となります。
夜に下剤を飲んでいただきます。
お茶や白湯であれば、多少飲んでも大丈夫です。

当日

絶飲食となります。
朝から下剤を飲んでいただきます。
普段飲んでいるお薬があれば担当医にお尋ね下さい。

検査後

特に制限はありませんが、消化の良い食べ物をお勧めします。

カプセル内視鏡検査のQ&A

Q.検査中に痛みは感じますか?

A.カプセル内視鏡では痛みを感じる事はありません。

Q.検査時間はどれくらいですか?

A.個人差はありますが、平均4~5時間程度で終了します。大腸の形や長さは個人差がありますので時間がかかる方もいらっしゃいます。

Q.検査結果はいつごろ分かりますか

A.約1週間後に検査結果が分かりますので後日結果説明となります。

※フリーマガジン「スマイル」にも掲載されました

 

 

 

 

 
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